映画・テレビ

チャールズ・イームズ写真展

生誕100周年
チャールズ・イームズ写真展−偉大なるデザイナーのメッセージ
2008年5月20日〜6月8日
AXIS GALLERY(六本木)

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精悍な展示デザイン

イームズ夫妻といえば椅子が有名だが、彼らは写真や映像作品にも秀でていた。この展覧会では、デザインプロセスとしての写真を彼の引用句とともに紹介する。会場内につるされた写真パネルの裏にイームズの言葉が印刷されていて、来場者はパネルを裏と表から眺めることになる。壁際にはイームズの椅子が配され、ゆったりと腰掛けながら、しばしイームズの言葉に耽る。インスタントカメラの広告用に撮影されたイームズの映像作品とともに満足のいく時を過ごす。

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なお先着2500名に配布された6カ国語対訳の小冊子『チャールズ・イームズの100の名言』も入手。ヒンディー語も所収されているのが嬉しい。

8月8日にはイームズの映像作品集が発売となる。予約をお忘れなく。

チャールズ&レイ・イームズ 映像作品集 DVD-BOXチャールズ&レイ・イームズ 映像作品集 DVD-BOX


販売元:ジェネオン エンタテインメント

発売日:2008/08/08
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閑話休題08

閑話休題08
映画『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』

 グッゲンハイム・ビルバオ(スペイン)を建てたことで知られるフランク・O・ゲーリー。本作は、彼との対話によって構成されたドキュメンタリーである。監督は友人であるシドニー・ポラック。

ゲーリーの手によるグッゲンハイム・ビルバオは「彫刻的建築」と評される。銀色の船とも塔ともつかぬ建物は、どのような発想を経たのであろう。映画を通して、その一端を知ることができるのは幸運だ。ビルバオを訪れたことはないのが悔やまれる。ゲーリーの活動は今や建築に留まらない。家具や宝飾デザインもこなす。本作のスポンサーがティファニーであるのも、コレクションを展開している関係から。

性格の問題もあり成功までには苦難があったようだが、良いカウンセラーとの出会いが彼を徐々に変えていったことがわかる。個性的な美術館を建てた者は家もまた個性的である。造形は不規則であり多面的だが、光が良く入る。

題名にもあるように、彼の「スケッチ」は極めて特徴的であり、本作でも見所の一つであることは間違いない。誰にも判別できそうもない、スピード感のある入り組んだ線。出来上がる建物とは一見まるで別物だ。しかしフランク・ゲーリーという建築家にとって、それらは確かにつながっている。彼自身の話によると、小さい頃彼のスケッチを見た占い師が有名な建築家になると予言したというほどだ。

なんといっても、彼がいかに自分の建てたものに対して愛情を注いでいるかが伝わってくるのがいい。言葉だけでなく、その表情、仕草からも。派手さがない、静かな映画であった。

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閑話休題05

映画『OUR MUSEUM』
Ufer!Art Documentary,2002年.
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存在自体に価値がある

まずこの種のドキュメンタリーが存在したということに感謝したい。2002年の作品だが、それ以前も以降もミュージアムを扱ったドキュメンタリーが日本にあっただろうか。本作は「美術館とはどんな場所か」をテーマにした、存在自体が貴重なドキュメンタリーといえる。主に京都市立美術館とパリ市立近代美術館、ポンピドゥー・センターの歴史を比較しつつ、学芸員や美術家へのインタビューから美術館の役割を考察するという内容になっている。

 ただ残念なことに、パッケージに書かれているテーマが今ひとつ画面からは見えてこない。見るだけでは理解しにくいのだ。わかりにくさを助長する一つの理由として、パリと日本を交互に話題にするという手法が挙げられるだろう。またインタビューの質問項目が伏せられていることも仇となったかもしれない。パリと日本の学芸員、あるいは美術家や建築家がそれぞれの立場から美術館を語ることで多様な視点が垣間見られた反面、それが見る者の印象を散漫にしてしまった感は否めない。

しかし、それぞれのコメントは示唆に富む。

「生きている美術館とは答えをもたらすと共に問題をなげかける美術館のことです。美術館とは特権的な場所で、問題を問いかけなければならない場所。入ったときと同じように出てこれない場所なのです。」

これはパリ市立近代美術館の部長が語ったもの。美術館はそうであってほしいと自分も思う。そして、専門家以外のコメントも興味深い。オープニングではポンピドゥーセンターや京都市美の前でいろいろな人が「美術館とはどんな場所か」をワンフレーズで表現している。「知識」、「静けさ」、「発見」、「デートスポット」、「証言」、「新しい発想」等々。人々が美術館にどんな期待を寄せているかを感じられる。こうした「生の」感想が聞けるというのは嬉しい限りだ。

またいつの日か、こういうドキュメンタリーが撮られることを切に願う。仮に自分が美術館に身を置くならば、館の役割や仕事を舞台にしたドキュメンタリーを必ず残そう。そう決意させる一本であった。

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閑話休題03

閑話休題03

映画『NARA: 奈良美智との旅の記録』
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 正直なところ、僕は奈良美智の描く絵にあまり興味がなかった。奈良の描く絵が嫌いというよりは、ロックをかけて煙草をフカしながら、あまりきれいではない部屋でひとり制作をする、という奈良本人の行動に抵抗があったからだ。

2006年夏、青森県弘前市で行われた展覧会に相当な数のボランティアが集まったのは記憶に新しい。この映画は、その話題の展覧会『A to Z』が同地に至るまでの奈良の行動を追ったドキュメンタリーだ。

ナレーターは宮崎あおいでなくてもよかったと思うが、映画の撮り方と構成は見事だった。「奈良美智」という個性が充分に引き出されている。調べてみると、監督の坂部康二は、ドキュメンタリーを中心にテレビ番組のディレクターとして活躍している人物のようだ。『情熱大陸』にも関わっていると聞くとその手腕にも合点がいく。

奈良は言う。「ひとと関わることが多くなってきて、むかし描けなかったものが描けるようになってきているのは確か。でも、むかし描けたものが描けなくなっていることも確か。それが、いいことかどうかはわからないけれど、同じものを描き続けているより変わっていったほうがいい。」

映画が進むにつれて、徐々に奈良の悩みや戸惑いが伝わってくる。その悩みに共感する自分。作品をあからさまに賞賛するでもなく、カメラは静かに、そしてどこまでも奈良の素顔を追い続ける。

映画が終わる頃、奈良に対する僕の見方は変わっていた。人としての共感。僕は奈良を少し好きになったが、彼の絵を好きになるのはきっとまだ先のこと。

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ミュゼログ(museum+blog)?

ミュゼログ(museum+blog)?  
A Prospectus of Muselog
Update 2007 06 08

ミュゼログ(museum+blog)は、ミュージアム(博物館や美術館)についてのブログです。ミュージアムの教育普及事業に関心をもつ筆者が教育普及事業や展示デザインに注目して展覧会の感想を綴っています。どんな展覧会に行き、何が記憶に残ったか、は書き留めておかないと次第に忘れてしまうもの。筆を進めていくうちに、一年間にいくつ展覧会に足を運んだかも記録されるはず。

またミュゼログは筆者にとっての記憶と記録のための場であると同時に、展覧会の感想を「収集」する場でありたいと考えています。東北で催される展覧会に関していえば、展覧会の感想は個々のブログに散発的に載せられていることが多く、感想や評価が「一カ所」にまとめられることはありません。ミュゼログ(museum+blog)は来館者にとってはコメントやトラックバックを通じて展覧会の感想を自由に書き込める場所として、ミュージアムにとっては展覧会に対する生の意見を知ることができる場所として、機能することを目指しています。

ミュゼログはミュージアムと来館者の「対話」の場を創出します。

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閑話休題01

映画『ナイトミュージアム』

もし展示品が動きだしたら?そんな想像を実現させたのが、この映画。舞台はニューヨーク、セントラルパークの一角にある自然史博物館。とある石盤の力で夜になると展示品が博物館の中で大騒ぎ。それがなんとも面白い。主人公に襲いかかる恐竜の化石はペットの犬のように遊んで欲しいだけだったとか、既成のイメージを上手く読み換えることで笑わせてくれます。展示品をちょっとコミカルにアニメーションさせる手法は、教育普及ツールにも応用したいものです。ストーリー自体はドタバタのコメディといった感じですが、最後に息子の信頼を勝ち得た主人公の姿に人知れずぐっときたお父さん世代も多いはず。「展示品のことをよく知れば博物館はもっと楽しくなる」、そんなメッセージを感じる一本でした。

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