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仙台芸術遊泳2007シリーズ3

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仙台芸術遊泳2007シリーズ3
光のダブルイメージ
2007年12月12日〜24日
仙台市博物館


博物館、なぜか有料。

 英語でmuseum pieceと言えば、博物館行きになったモノ、つまり貴重であるが古めかしいモノ、というネガティブな「古さ」をも含む言葉である。今回の展示もそういうイメージを喚起するに十分な内容だった。

仙台市博物館で行われているのは「光のダブルイメージ」。窓から差し込む心象的な光を捉えた作家、松尾藤代の作品を中心にした企画である。華々しい映像だけが光の捉え方ではない以上、絵画の中の光と向き合うという趣向も悪くない。「光」がテーマの今回の仙台芸術遊泳に相応しい静かな作品だった。

宮城県美術館、せんだいメディアテークで行われた先の2つの映像体験とは性格が異なる以上、松尾の作品とそれらを比べても仕方ないのでそれは避ける。問題は、なぜ有料なのかということである。そう、松尾の作品を全て鑑賞するためには常設展の入場料を払わなければならない。1階ロビーにおいて無料で見られる作品もあるとはいえ、他の多くの会場では全てが無料で見られる中でこの措置はいかがなものだろうか。ちなみに仙台芸術遊泳2007において有料であるのは、仙台市博物館と仙台市歴史民俗資料館のみである。2005年に行われた仙台芸術遊泳でも全ての企画が無料であったことを思えば博物館の姿勢は理解に苦しむ。

仙台市博物館では光をテーマに10点前後の館蔵資料を集めた展示も一部屋設けられているが、それも今見なければというほどでもない。どうして無料にできなかったのか。順路を工夫すれば常設展との棲み分けも可能と思われるだけに、単に展示場所の問題という訳でもなさそうだ。この措置が博物館独自の判断によるものか、それとも貸し会場的に仙台芸術遊泳の意向に沿ったものであるのかは確認する必要があるとはいえ、この企画に対し博物館側は乗り気ではないのか、そんな印象を受けたことは確かだし、仙台芸術遊泳2007という企画自体の足並みが揃っていない感じもした。

次回も仙台市博物館で開催することがあれば、次こそは「入場無料」を掲げてほしいものだ。

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