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猪熊弦一郎展

猪熊弦一郎展
2007年7月15日〜10月14日
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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駅前と美術館

美術館がどこに建てられるかは重要な問題だ。収益を考えた場合はもちろん、それを建てた側の意識が問われるのだから。公立ならばなおのこと。行政にとって美術館がどの程度の重みをもった存在であるのか、それを示す一つの要素が「立地」である。

その点、猪熊弦一郎現代美術館は丸亀駅の目の前にある。駅を出ればすぐ目に留まる、端正なグレーのスクウェアな建物。前庭には赤や黄のオブジェが置かれている。設計は谷口吉生。

仮に美術館がこの場所になければ、丸亀駅前は小さな町のどこにでもある景観の一つに収まっていたはずだ。確かに美術館は周りの景観とは確実に異なり、その異質性をもってこの駅前が「他のどこでもない場所」となっている。市がここに美術館を建てると決めたこと、それは賞賛に値する。欲を言えば、美術館を中心に町が活性化している様子を見てみたい。おそらく市としても何らかの波及効果を期待していたはずだ。だが場所に対する美術館の際だった異質性を鑑みると、その効果はまだ現れていない。

訪れたとき、常設展では猪熊が描いた妻の絵を特集していた。絵と絵の間隔も十分に取られているので、ゆっくりと絵を眺めることができるのが嬉しい。解説プログラムを組むなら、写実よりも抽象の方が与しやすいか、などと勝手なことを考えながら、よくある特別展の喧噪とは異なる常設展の静寂を楽しんだ。
併設のカフェのランチが美味であった。

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