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スピリチュアルな考古学

スピリチュアルな考古学
−祈りと愛のかたち−
2007年7月20日〜9月17日
地底の森ミュージアム(仙台市)

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スピリチュアル・ブームへの迎合

 地底の森ミュージアムは、2万年前の氷河期の森とそこに残された生活の痕跡を売りにしている。太古の木が折り重なって黒いシルエットを浮かび上がらせる様はなかなか壮観だが、今回の目当ては常設展ではなく特別企画展のほうである。

題名からして昨今のスピリチュアル・ブームに乗った企画であることは明白である。それを批判するつもりはない。どのように展示に反映させているのか、大方の見当は付くが、実際のところを確かめておきたかった。

結論から言えば、古代(展示品には平安時代の遺物も含まれている)は現代よりも目に見えないものへの畏敬の念があった、という予想通りの展開であった。スピリチュアル・ブームの実情に詳しい訳ではないが、昨今言われている「スピリチュアル」と彼らの祈りの心情を同列に語ることには抵抗がある。そこにはかなりの隔たりがあるのではないか。一つには「個人」という概念が導入されたことが大きい。彼らの祈りや畏怖は共通認識たる世界観に支えられたものであるが、現代社会における「スピリチュアル」は「癒し」という個人の問題に帰する側面が強い。この2つを見比べることに意味を見出すなら、単に昔のほうが霊的なものとの関係が深かったと結論づけるだけでは物足りない。もちろん、いろいろな見方があってよいが、「個人」としてはあまり納得できない展示内容であった。

ただ一つ勉強になったのは「〜だったのかもしれません」、「〜だったのでしょう」という言い方を多用してはいけないということだ。語尾が断定的な表現でないと説得力に欠ける。なお、会場には勾玉作りのコーナーが設けられていた。

追記
パンフレットの絵、展示にはなかったのだが、いったい誰が描いたのだろう・・・。

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