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奥州一宮 盬竈神社

奥州一宮 盬竈神社
しおがまさまの歴史と文化財
2007年8月9日〜9月24日
東北歴史博物館

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文献が多かった

 塩竈神社は、留守氏、伊達氏始め、東北の武将たちに厚く保護されてきた。とくに伊達家の第4代綱村は、神社の造営と調査を命じ、今日の社殿の形を築いたとされる。塩竈神社にまつわる歴史資料を一堂に会し公開したのが、本展である。

今回の展覧会は、「文字」を観て帰ってきた印象が強い。博物館らしい展示である。書き下し文がないので史料を一瞥し、キャプション(解説文)から情報を得る。「観る」よりは「知る」喜び。絵画は少ない。視覚に訴えるものに、塩竈神社の神事を映した映像があった。普段あまり見ることがない神事の様子が見られた。ただ、何分の映像なのか、表示がなかったのは設置の際の改善点。

途中、太刀が充実していた。しかし、飾り棚が明るい水色に塗られており、刀が持つ凜とした表情、鞘の装飾の雰囲気とそぐわない。なぜ水色を採用したのだろう。展覧会が水色を基調にデザインされているわけでもない。以前の円仁展でも感じたことだが、展示の内容には力を入れていても、見た目の美しさにはあまり気が配られていないように見受けられる。

教育普及の企画もある。「フォトギャラリー「一森山」」は、来館者が参加できる写真展だ。私の好きな一森山、家族で行った一森山、というテーマで塩竈神社の境内で撮影した写真を会場外のロビーにパネル展示してくれるというものである。来館した後で塩竈神社を訪れなければならないというところがネックになっているのか、会期一ヶ月経って、展示されている写真は10枚もなかった。寂しい状態である。会場とは別の場所に足を向かわせるという意味では、ハードルの高い企画であったのかもしれない。

残念なことに、送られてきた写真の展示の仕方が全く考えられていない。数が少ないなら余裕をもって展示できるはずなのに、数が増えても張り替える必要がないように考えてか、片側に詰めて貼っていた。これでは余白が目立ってしまうし、作品としてちゃんと扱われている感じがしない。「写真を送ってみるか」という気にさせる見せ方も大事になるだろう。

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