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みどりのライオン 

東京国立博物館表慶館
みどりのライオン
みんなの教育普及スペース
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みどりのライオン!

 昨年改修工事を終えた表慶館が、今春、教育普及スペースとしてリニューアルオープンされた。表慶館は、1909年に当時の皇太子成婚を記念して建てられたもので、片山東熊の設計。明治の洋風建築を今に伝える重要文化財である。

「みどりのライオン」という名前は、表にある2つのライオン像に由来する。よくみると、この2頭のライオンは表情が異なり、山門の仁王像と同様、阿吽の相をとっている。表の二頭は威厳たっぷりの表情だが、デザインされたマスコットはかわいらしくも頼もしい印象。
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玄関を入って左のウイングはワークショップやレクチャーのために使われる。事前申し込みが必要なプログラムが多いので、気軽に立ち寄る感じではなさそうだ。それに対し、右側のウイングは来館者がふらっと立ち寄ることができる場所になっている。「出会いの間」と「体験の間」だ。
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「出会いの間」

東京国立博物館は、本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館からなっており、それぞれ使われ方に特徴がある。表慶館の「出会いの間」では、主にパネルによってそれらの施設の説明をしている。見せ方にも工夫があって、楽しみながら博物館の歴史と概要を理解できる。筆者が訪れたときは、普段は見ることができない本館の内部の映像も流されていた。ただし、この「出会いの間」、自分にとってはやや散漫な印象である。なぜだろう。部屋の奥のほうにある積み重ねられたボックスが雑然としていたからだろうか。

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「体験の間」

「出会いの間」を奥に進むと、「体験の間」となる。ここでは、常設展の展示に合わせた教育プログラムを体験できる。ボランティアが親切に対応してくれるので、子どもも大人も楽しめるだろう。このほか、入り口正面を進んだところに「探求の間」があり、子供の向けの関連書籍の閲覧ができる。

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 全体として、建物の特徴が活かされ、よく整理された空間が作られていたと思う。しかし、表慶館が重厚な作りであることも手伝ってか、イベントが行われていない時に表慶館を訪れると、受ける印象は少し寂しい。一般の人が気軽に入って楽しむためにはもう一工夫必要なのかもしれない。

建物の外にこれといったイベントの告知パネルがないので、今中でどんな活動が行われているのか、ということがまずわかりにくい。「入ってみよう」という気になる人は少ないかもしれない。また教育普及スペースと銘打たれているので、表慶館という建物自体を楽しみにくくなった。順路を設けて建物自体の見学コースが整備されると、とくに教育普及事業に興味のない人も気軽に立ち寄ってくれるのではないだろうか。それによって教育普及事業の露出効果も高まるものと思う。

なにはともあれ、日本を代表するミュージアムである東京国立博物館に常設の教育普及スペースが誕生したことをまず高く評価したい。今後の活動に注目していこう。

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コメント

あれ、くじさん、いつ来てくれたの?
少しづつパワーアップして行くので、これからもコメント&アドバイスよろしくね。
がおー。

投稿: みどりさんのライオン | 2007年8月 1日 (水) 23時15分

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